この度は『TEAM 瑛大-えいた-』のホームページをご覧いただきありがとうございます。
2020年9月6日福島県会津若松市の猪苗代湖で起きた事故についての正確な情報発信や情報提供を呼び掛ける目的で開設を致しました。
今回は事故当日の事故までの経緯についてご説明したいと思います。
■中田浜オートキャンプ場に到着
2020年9月6日8時頃に中田浜オートキャンプ場にやって来ました。
知人のNさん家族とともにやってきました。※氏名公表はせずにNさんと省略させていただきます。
豊田さん家族
豊田父、母の舞子さん、瑛大くん、瑛大兄くんの4名
Nさん家族
N父、N母、Nくんの3名
計7名で遊びに来ました。
当日のキャンプ場周辺は子どもを連れて遊ぶには少し波が荒い様子でした。
豊田家は初めて猪苗代湖を訪れたのですが、N家は何度も来たことがあり、中田浜の湾部であればいつも波がなく比較的安全に遊べる事を知っていたので朝食を済ませた後に湾部に移動をして遊ぶことにしました。
■湾部に移動
朝食を終えた子どもたちがトーイングスポーツで遊びたいと言い出したので水上バイクに乗り湾部へ移動しました。
湾部に到着するとキャンプ場周辺の様子とは打って変わったかのように波は穏やかでした。
湾の中にはすでに数組が水上バイクでウェイクボード等で遊んでいたのでスペースが空いていた湾の左側で遊ぶことにしました。
■中田浜の湾部にて水上レジャーを
こちらがトーイングスポーツの参考写真になります。
※トーイングスポーツは水上バイクで引っ張りながら遊ぶスポーツです。
湾の中で一人づつ交代をしながら近くを回って遊びました。
交代の際に、水面に降りたり、また水上バイクに乗ったりを繰り返しながら遊んでいました。
30分程度遊んでいたところ、突然事故が起こります。
水上バイクを待っていると急に大きなエンジン音が聞こえてきました。
振り返ると、死角になっていたマリーナから出港し、こちらに猛スピード(湖面上にいた側からすると)で走りだしたクルーザーに気が付きました。
■事故の発生
クルーザーはスピードが出ており、気が付いてからは一瞬の出来事でした。
衝突後もそのまま猛スピードで走り続け、事故現場の先でトーイングスポーツの為に水上バイクに乗っていた豊田父の前をクルーザーが通り過ぎました。
するとすぐに事故を目撃した水上バイクの方が豊田父に駆け寄り『子供たちが轢かれたぞ!』と教えられたのです。
■事故発生後
豊田父は慌てて戻り舞子さんと瑛大くんの元に向かいました。
到着すると、瑛大くんの変わり果てた姿がそこにあり、一瞬で命を落としてしまったことがわかりました。
文章では到底表現できるような状態ではなく、悲惨な光景でした。
舞子さんは意識はあるものの両足を怪我しており、特に右足はかろうじて繋がっているような状態でした。
豊田父は脱力している舞子さんをどうにか引き上げて、水上バイクにうつぶせで寝かせた状態で桟橋まで助けを求めるため運びました。
桟橋には釣りをしていた方が数人いて、救援をしていただきました。
舞子さんは何度も意識を失いかけており、豊田父は救急車を待ちながら励まし続けました。
■被害状況
その後の舞子さんはドクターヘリに乗り継ぎ、一時は意識不明となったものの緊急手術を行い、奇跡的に一命を取り留めました。
7度の手術の末、両足を失い今も尚懸命に回復に向けて必死に戦っています。
一緒にいたNくんもアキレス腱辺りをスクリューに切り裂かれ大けがをしました。
瑛大兄くんは幸運にも無傷ではあったものの、無残な弟の姿を目の当たりにしました。
いかがだったでしょうか。
こちらが当日の事故の経緯となります。
こちらの経緯については、TEAM瑛大が拾い集めた情報に基づき作成しております。
詳しい事故発生までの経緯や事故現場の状況は事故の解明に向けて警察の方々が今なお全力で捜査をしてくれています。
瑛大くんやその他被害者の方々の為にも一日でも早い解明を願うばかりです。
■最後に
今回の事故は、周りに目撃者も多く、湾の中で同じように釣りや水上レジャーを楽しんでいた方々がいる中で突然起きました。
上の図のように猪苗代湖全体からみれば、いかに小さな場所で起こったかわかります。
船舶の操縦者は航行エリアまでは徐行をする義務があり、前方確認もしなくてはならない義務があります。
この事故は、出港してから徐行しなければいけない場所を猛スピードで走りだし、日ごろからトーイングスポーツを楽しむ人々がいると想定できる場所の前方確認もせずそのまま衝突をした。
という非常にシンプルな事故なのではないかと思います。
安全に遊ぶ意識さえあれば起こらなかったのではないかと思うと残念で仕方ありません。
瑛大くんの死を無駄にしない為にも、この機会に水上も道路と同じようにルールや管理がなされることを強く願います。
長々と書いてしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
この事故に関して何か情報をお持ちの方は、些細な事でも構いませんのでお問い合わせフォームから情報提供のご協力お願い致します。